サウンドクリエイター向けPC 拡張性で選ぶべきポイント3選

目次

サウンドクリエイターに拡張性が必須な理由

サウンドクリエイターに拡張性が必須な理由

音楽制作環境は後から必ず変化する

サウンドクリエイターがPCを選ぶ際、最初から完璧な構成を組むのは現実的ではありません。

制作スタイルの変化やプロジェクトの規模拡大に伴い、オーディオインターフェースの追加、ストレージの増設、メモリの拡張といったニーズが必ず発生するからです。

拡張性の高いPCを選んでおけば、将来的な投資を最小限に抑えながら、制作環境をアップグレードできます

音楽制作特有のハードウェア要求

DAWソフトウェアを使った音楽制作では、複数のオーディオトラック、大量のプラグイン、サンプルライブラリを同時に扱います。

プロジェクトが大規模になるほど、CPUパワー、メモリ容量、ストレージ速度のすべてが不足してくる。

特にオーケストラ音源やシネマティック系のライブラリは、1つのプロジェクトで数百GBを消費することも珍しくありません。

こうした状況に対応するには、後から部品を追加・交換できる余地を残しておく必要があります。

BTOパソコンと完成品の選択基準

完成品のパソコンは手軽ですが、拡張性に制限があるモデルが多いのが実情です。

一方、BTOパソコンなら購入時点でカスタマイズできるだけでなく、将来的な拡張も見据えた構成を選べます。

サウンドクリエイターには、拡張性を重視したBTOパソコンの選択を強く推奨します

価格面でも、必要な部分にだけ予算を投入できるため、コストパフォーマンスに優れているのです。

拡張性で選ぶべきポイント1:PCIeスロットの数と配置

拡張性で選ぶべきポイント1:PCIeスロットの数と配置

オーディオインターフェースカードの増設余地

サウンドクリエイターにとって、PCIeスロットの確保は最優先事項。

プロフェッショナルなオーディオインターフェースの多くは、USB接続だけでなくPCIe接続のモデルも存在します。

PCIe接続のオーディオインターフェースは、レイテンシーが極めて低く、複数チャンネルの同時録音・再生において圧倒的なパフォーマンスを発揮することが分かっています。

グラフィックボードとの共存を考える

音楽制作では高性能なグラフィックボードは必須ではありませんが、映像制作も手がけるクリエイターや、複数の4Kモニターを使用する場合には必要になってきます。

GeForce RTX5060TiやRadeon RX 9060XTといったミドルレンジのグラフィックボードでも、PCIeスロットを2スロット分占有するモデルが一般的。

マザーボードを選ぶ際は、グラフィックボードを装着した状態でも、他のPCIeスロットに十分なクリアランスがあるかを確認しましょう

最新グラフィックボード(VGA)性能一覧


GPU型番 VRAM 3DMarkスコア
TimeSpy
3DMarkスコア
FireStrike
TGP 公式
URL
価格com
URL
GeForce RTX 5090 32GB 49138 101528 575W 公式 価格
GeForce RTX 5080 16GB 32446 77761 360W 公式 価格
Radeon RX 9070 XT 16GB 30429 66494 304W 公式 価格
Radeon RX 7900 XTX 24GB 30351 73132 355W 公式 価格
GeForce RTX 5070 Ti 16GB 27412 68654 300W 公式 価格
Radeon RX 9070 16GB 26749 59998 220W 公式 価格
GeForce RTX 5070 12GB 22151 56574 250W 公式 価格
Radeon RX 7800 XT 16GB 20102 50281 263W 公式 価格
Radeon RX 9060 XT 16GB 16GB 16712 39215 145W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 16GB 16141 38047 180W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 8GB 8GB 16002 37825 180W 公式 価格
Arc B580 12GB 14773 34781 190W 公式 価格
Arc B570 10GB 13869 30736 150W 公式 価格
GeForce RTX 5060 8GB 13324 32232 145W 公式 価格
Radeon RX 7600 8GB 10921 31616 165W 公式 価格
GeForce RTX 4060 8GB 10749 28471 115W 公式 価格

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55HH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55HH
【ZEFT Z55HH スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285 24コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Pro
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55HH

パソコンショップSEVEN ZEFT R65X

パソコンショップSEVEN ZEFT R65X
【ZEFT R65X スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9060XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
SSD SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースThermaltake The Tower 100 Black
CPUクーラー空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850I Lightning WiFi
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R65X

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AH

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AH
【ZEFT Z56AH スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster Silencio S600
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AH

パソコンショップSEVEN ZEFT R57GB

パソコンショップSEVEN ZEFT R57GB
【ZEFT R57GB スペック】
CPUAMD Ryzen9 7900X 12コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7300Gbps/6300Gbps WD製)
ケースCoolerMaster HAF 700 EVO 特別仕様
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R57GB

DSPカードやSSDアダプターの拡張性

UADのDSPカードやAntelope Audioのハードウェアアクセラレーターなど、音楽制作専用のPCIeカードを使用するクリエイターも増えています。

これらのカードは、プラグインの処理をCPUからオフロードし、より多くのトラックやエフェクトを扱えるようにしてくれる。

また、将来的にPCIe Gen.5 SSDを追加する可能性も考えると、空きスロットは多いに越したことはありません。

推奨するPCIeスロット構成

サウンドクリエイター向けのPCとして理想的なのは、PCIe x16スロットが2本以上、PCIe x4またはx1スロットが3本以上ある構成です。

ATXマザーボードを選べば、この条件を満たすモデルが豊富にあります。

Micro-ATXでもスロット数が確保されているモデルはありますが、将来の拡張性を考えるとATXフォームファクターが安心でしょう。

マザーボードサイズ PCIe x16スロット PCIe x4/x1スロット 拡張性評価
ATX 2~3本 3~4本 最適
Micro-ATX 1~2本 2~3本
Mini-ITX 1本 0~1本 不向き

拡張性で選ぶべきポイント2:ストレージベイとM.2スロット

拡張性で選ぶべきポイント2:ストレージベイとM.2スロット

サンプルライブラリの保存先確保

音楽制作で使用するサンプルライブラリは、年々大容量化が進んでいます。

Spitfire AudioのオーケストラライブラリやNative InstrumentsのKOMPLETEシリーズなど、主要な音源だけで1TB以上を消費してしまいますよね。

M.2スロットが複数あるマザーボードを選べば、システムドライブとは別に、サンプルライブラリ専用の高速SSDを増設できます


Gen.4とGen.5の使い分け戦略

PCIe Gen.5 SSDは最大14,000MB/s超の読込速度を実現していますが、発熱が非常に高く、価格も高額です。

サウンドクリエイターの実用面では、システムドライブにPCIe Gen.4 SSDの2TBモデルを使用し、サンプルライブラリ用にGen.4の4TBモデルを追加する構成が、コストパフォーマンスと実用性のバランスが取れています。

Gen.5は将来的な選択肢として、M.2スロットに余裕を持たせておくのが賢明でしょう。

プロジェクトファイルのバックアップ体制

音楽制作のプロジェクトファイルは、クリエイターにとって何よりも大切な資産。

定期的なバックアップは必須ですが、外付けストレージだけに頼るのはリスクがあります。

内蔵ストレージとして、M.2 SSDに加えて2.5インチSATAベイも確保しておけば、バックアップ用のSSDを内蔵できる。

ケースを選ぶ際は、2.5インチベイが2基以上あるモデルを選んでおくと安心です。

推奨するストレージ構成

サウンドクリエイター向けの理想的なストレージ構成は、以下の通りです。

M.2スロットは最低でも3基、できれば4基あるマザーボードを選びましょう。

システム用に1TB、サンプルライブラリ用に2TB以上、プロジェクトファイル用に1TB以上という配分が実用的。

BTOパソコンでカスタマイズする際は、最初から全てのストレージを搭載するのではなく、M.2スロットに余裕を残しておき、必要に応じて後から増設する方がコストを抑えられます。

用途 推奨容量 推奨規格 優先度
システムドライブ 1TB PCIe Gen.4 最高
サンプルライブラリ 2~4TB PCIe Gen.4
プロジェクトファイル 1~2TB PCIe Gen.4
バックアップ 2TB以上 SATA SSD

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT R65P

パソコンショップSEVEN ZEFT R65P
【ZEFT R65P スペック】
CPUAMD Ryzen5 8600G 6コア/12スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5050 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster Silencio S600
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
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パソコンショップSEVEN ZEFT R65P

パソコンショップSEVEN ZEFT R66P

パソコンショップSEVEN ZEFT R66P
【ZEFT R66P スペック】
CPUAMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
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パソコンショップSEVEN ZEFT R66P

パソコンショップSEVEN ZEFT R60GY

パソコンショップSEVEN ZEFT R60GY
【ZEFT R60GY スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9070XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
キャプチャカードキャプチャボード AVERMEDIA Live Gamer 4K GC575
ケースNZXT H9 FLOW RGB ホワイト
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II White
マザーボードAMD X870 チップセット GIGABYTE製 X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
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パソコンショップSEVEN ZEFT R60GY

パソコンショップSEVEN ZEFT R60GN

パソコンショップSEVEN ZEFT R60GN
【ZEFT R60GN スペック】
CPUAMD Ryzen9 9950X 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P10 FLUX
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
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パソコンショップSEVEN ZEFT R60GN

パソコンショップSEVEN ZEFT R56DT

パソコンショップSEVEN ZEFT R56DT

パフォーマンスと快適性を両立したゲーミングPC、デジタル戦場を制覇するために
ずば抜けた応答速度、32GB DDR5メモリと1TB SSDで、スムーズなゲーミング体験をコミット
Corsair 4000D Airflow TGケースで優れた冷却性と視覚的魅力を提供するスタイリッシュマシン
Ryzen 7 7800X3Dが、前代未聞の速度であなたを未来へと導くCPUパワー

【ZEFT R56DT スペック】
CPUAMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
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パソコンショップSEVEN ZEFT R56DT

WDとCrucialの選択基準

BTOパソコンでストレージメーカーを選べる場合、WD(WESTERN DIGITAL)のBlackシリーズか、CrucialのP5 Plusシリーズがおすすめです。

WD Blackは耐久性と安定性に定評があり、長時間の連続使用にも耐えられる。

Crucialは価格と性能のバランスが良く、大容量モデルでもコストを抑えられます。

キオクシアも選択肢に入りますが、サウンドクリエイター向けとしては、実績のあるWDかCrucialを選んでおけば間違いないでしょう。

拡張性で選ぶべきポイント3:メモリスロットと最大容量

拡張性で選ぶべきポイント3:メモリスロットと最大容量

DAWが要求するメモリ容量の実態

DAWソフトウェアとプラグイン、サンプルライブラリを同時に動作させると、メモリ消費量は想像以上に大きくなります。

Cubase、Logic Pro、Ableton Liveといった主要DAWでは、大規模なプロジェクトになると32GBでも不足することがある。

オーケストラ音源を多用するシネマティック系の制作では、64GB以上が推奨される状況も珍しくありません。

4スロット構成の重要性

メモリスロットが4本あるマザーボードを選ぶことは、サウンドクリエイターにとって絶対条件です

最初に16GB×2枚の32GB構成でスタートし、後から16GB×2枚を追加して64GBにアップグレードできる余地を残しておくべき。

2スロット構成のマザーボードでは、メモリを増設する際に既存のメモリを取り外す必要があり、無駄なコストが発生してしまいますよね。

DDR5-5600の選択が正解

Intel Core Ultra 200シリーズもAMD Ryzen 9000シリーズも、DDR5メモリに対応しています。

DDR5-5600が主流の規格となっており、価格も安定してきました。

高クロックのDDR5-6400やDDR5-7200といったモデルもありますが、音楽制作においてはレイテンシーの安定性が重要。

DDR5-5600の方が動作が安定しており、サウンドクリエイター向けとしては最適な選択といえます


メモリメーカーの信頼性

BTOパソコンでメモリメーカーを選べる場合、Micron(Crucial)、GSkill、Samsungの3社から選ぶのが安心です。

Crucialは価格と品質のバランスが良く、初期構成としておすすめ。

GSkillは高品質で安定性が高く、プロフェッショナルな用途に向いています。

Samsungは半導体メーカーとしての技術力が高く、長期的な信頼性を重視するなら選択肢に入るでしょう。

将来的な128GB構成も視野に

現時点では64GBあれば大半のプロジェクトに対応できますが、将来的に128GBまで拡張できる余地を残しておくのも一つの戦略です。

マザーボードの最大メモリ容量を確認し、128GB以上に対応しているモデルを選んでおけば、数年後に大規模なプロジェクトを手がけることになっても安心。

32GB×4枚の構成で128GBにアップグレードできる道を残しておくのは、長期的な投資として理にかなっています。

構成 初期容量 拡張後容量 推奨用途
16GB×2 32GB 64GB(16GB×2追加) 小~中規模プロジェクト
32GB×2 64GB 128GB(32GB×2追加) 中~大規模プロジェクト
32GB×4 128GB 大規模プロジェクト・オーケストラ制作

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58V

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58V
【ZEFT Z58V スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265F 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースLianLi A3-mATX-WD Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z58V

パソコンショップSEVEN ZEFT Z57U

パソコンショップSEVEN ZEFT Z57U
【ZEFT Z57U スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285 24コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster MasterFrame 600 Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel Z890 チップセット ASRock製 Z890 Steel Legend WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z57U

パソコンショップSEVEN SR-u7-6170K/S9

パソコンショップSEVEN SR-u7-6170K/S9
【SR-u7-6170K/S9 スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265K 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN SR-u7-6170K/S9

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55CY

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55CY
【ZEFT Z55CY スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
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パソコンショップSEVEN ZEFT Z55CY

CPUとマザーボードの選び方

CPUとマザーボードの選び方

サウンドクリエイターに最適なCPU

音楽制作では、マルチコア性能とシングルコア性能の両方が重要になってきます。

DAWのメインエンジンはシングルコア性能に依存する部分が多く、プラグインの処理はマルチコアに分散される。

AMD Ryzen 7 9700XまたはRyzen 7 9800X3Dが、サウンドクリエイター向けとして最もバランスが取れた選択です

コストパフォーマンスを重視するなら、Ryzen 7 9700Xが最適でしょう。

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
Multi
Cineスコア
Single
公式
URL
価格com
URL
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 43458 2457 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 43209 2261 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42232 2252 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 41518 2350 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38962 2071 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38885 2042 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37640 2348 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37640 2348 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 35995 2190 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35853 2227 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 34087 2201 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 33220 2230 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32849 2095 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32737 2186 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29537 2033 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28816 2149 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28816 2149 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25696 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25696 2168 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 23309 2205 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 23297 2085 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 21057 1853 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19694 1931 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17902 1810 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 16200 1772 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15435 1975 公式 価格

Intelという選択肢

Intel Core Ultra 7 265Kや265KFも、音楽制作に十分な性能を持っています。

特にThunderbolt 4を内蔵している点は、Thunderbolt接続のオーディオインターフェースを使用するクリエイターにとって大きなメリット。

ただし、コストパフォーマンスではRyzenに軍配が上がるため、予算に余裕がある場合や、Thunderbolt接続が必須の場合にIntelを選ぶと良いでしょう。

マザーボードのチップセット選択

AMDプラットフォームなら、X870またはX870Eチップセットを搭載したマザーボードが推奨されます。

PCIeスロット数、M.2スロット数、USB端子の数など、拡張性に優れているからです。

Intelプラットフォームなら、Z890チップセットが最適。

B850チップセットでもコストを抑えられますが、拡張性を重視するならZ890を選んでおいた方が後悔しません。

具体的なマザーボード選定基準

マザーボードを選ぶ際は、以下の項目をチェックしましょう。

PCIe x16スロットが2本以上、M.2スロットが3本以上、メモリスロットが4本、USB 3.2 Gen2端子が4ポート以上、Thunderbolt 4端子(Intel環境の場合)という条件を満たすモデルが理想的です。

ASUSのProArtシリーズやMSIのCREATORシリーズは、クリエイター向けに設計されており、音楽制作にも適しています。

ケースとCPUクーラーの拡張性

ケースとCPUクーラーの拡張性

エアフローと静音性の両立

サウンドクリエイターにとって、PCの動作音は無視できない要素です。

レコーディング中にファンノイズが入り込むのは絶対に避けたいですよね。

エアフローに優れたケースを選び、適切なCPUクーラーを組み合わせることで、冷却性能と静音性を両立できます

空冷CPUクーラーの選択

Core Ultra 200シリーズもRyzen 9000シリーズも、旧世代と比較して発熱が抑制されています。

そのため、高性能な空冷CPUクーラーで十分に冷却可能。

DEEPCOOLのAK620やサイズの虎徹Mark IIIといったモデルは、冷却性能と静音性のバランスが良く、サウンドクリエイター向けとして最適です。

Noctuaのクーラーは価格が高めですが、圧倒的な静音性を誇り、レコーディング環境では最高の選択肢といえます。

水冷CPUクーラーという選択

より高い冷却性能と静音性を求めるなら、簡易水冷CPUクーラーも選択肢に入ります。

DEEPCOOLのLS720やCorsairのiCUE H150i ELITEといった360mmラジエーター搭載モデルなら、低回転でも十分な冷却性能を発揮する。

ただし、ポンプの動作音が気になる場合もあるため、レビューや実機の音を確認してから選ぶことをおすすめします。

ケースの選び方

ケースは、拡張性と静音性を両立したモデルを選びましょう。

Fractal DesignのDefineシリーズは、防音材が内蔵されており、静音性に優れています。

NZXTのH7シリーズやLian LiのLANCOOL IIIは、エアフローと拡張性のバランスが良く、サウンドクリエイター向けとして推奨できる。

ピラーレスケースやRGBゲーミングケースは見た目が魅力的ですが、音楽制作では実用性を優先した方が賢明です。

ケースタイプ 静音性 エアフロー 拡張性 推奨度
防音材内蔵ケース 最高 最適
スタンダードケース 推奨
ピラーレスケース
RGBゲーミングケース 不向き

電源ユニットの容量と拡張性

電源ユニットの容量と拡張性

将来の拡張を見越した容量選択

電源ユニットは、現在の構成だけでなく、将来の拡張も見越して容量を選ぶ必要があります。

サウンドクリエイター向けのPCでは、グラフィックボードを搭載しない構成も多いですが、後から追加する可能性を考えると、750W以上の電源ユニットを選んでおくのが安心。

GeForce RTX5070TiやRadeon RX 9070XTを追加する場合でも、750Wあれば十分に対応できます。

80PLUS認証のグレード

電源ユニットの効率を示す80PLUS認証は、Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumの5段階があります。

サウンドクリエイター向けとしては、80PLUS GoldまたはPlatinum認証のモデルがおすすめ。

効率が高いほど発熱が少なく、ファンの回転数も抑えられるため、静音性に貢献するのです。

モジュラー式ケーブルの利点

電源ユニットには、ケーブルが固定されているタイプと、必要なケーブルだけを接続できるモジュラー式があります。

モジュラー式の電源ユニットを選べば、ケース内の配線がすっきりし、エアフローが改善されます

また、将来的にストレージやグラフィックボードを追加する際も、必要なケーブルだけを追加できるため、拡張性の面でも有利です。

推奨する電源ユニット構成

サウンドクリエイター向けのPCには、750W~850Wの80PLUS Gold認証以上、フルモジュラー式の電源ユニットが最適。

CorsairのRM850xやSeasonicのFOCUS GX-850といったモデルは、信頼性が高く、10年保証が付いているため、長期的な投資として安心できます。

BTOパソコンショップの選び方

BTOパソコンショップの選び方

カスタマイズの自由度

BTOパソコンショップを選ぶ際は、カスタマイズの自由度が重要です。

マザーボードのメーカーや型番を選べるショップ、メモリやストレージのメーカーを指定できるショップを選びましょう。

パーツメーカーを選べるBTOショップなら、拡張性を重視した構成を組めます

サポート体制と保証期間

音楽制作は仕事として行うクリエイターも多く、PCのトラブルは収入に直結します。

サポート体制が充実しているBTOショップを選ぶことは、リスク管理の観点からも重要。

標準保証が1年以上あり、有償で延長保証を選べるショップが安心です。

また、電話サポートやリモートサポートに対応しているかも確認しておきましょう。

納期と出荷前検査

BTOパソコンは受注生産のため、納期がかかります。

通常は1~2週間程度ですが、繁忙期には1ヶ月以上かかることも。

急ぎの場合は、即納モデルを選ぶか、納期の短いショップを選ぶ必要があります。

また、出荷前に動作検査を行っているショップを選べば、初期不良のリスクを減らせるでしょう。

価格とコストパフォーマンス

BTOパソコンの価格は、ショップによって大きく異なります。

同じ構成でも、ショップによっては数万円の差が出ることも珍しくありません。

複数のショップで見積もりを取り、価格とサービス内容を比較することをおすすめします。

ただし、最安値だけを追求するのではなく、サポート体制や保証内容も含めて総合的に判断しましょう。

実際の構成例とコストバランス

実際の構成例とコストバランス

エントリー構成(予算20万円前後)

音楽制作を始めたばかりのクリエイターや、小規模なプロジェクトが中心の方には、以下の構成がおすすめです。

CPU:AMD Ryzen 7 9700X、メモリ:DDR5-5600 32GB(16GB×2)、ストレージ:PCIe Gen.4 SSD 1TB、マザーボード:X870チップセット搭載ATXマザーボード、電源:750W 80PLUS Gold、ケース:静音性重視のミドルタワーケース。

この構成なら、将来的にメモリを64GBに拡張し、ストレージを追加する余地が十分にあります。

ミドルレンジ構成(予算30万円前後)

本格的に音楽制作を行うクリエイターには、以下の構成が最適です。

CPU:AMD Ryzen 7 9800X3Dまたは9900X、メモリ:DDR5-5600 64GB(32GB×2)、ストレージ:PCIe Gen.4 SSD 2TB(システム+サンプルライブラリ)、マザーボード:X870Eチップセット搭載ATXマザーボード、電源:850W 80PLUS Gold、ケース:防音材内蔵ミドルタワーケース、CPUクーラー:高性能空冷または簡易水冷。

この構成なら、大規模なプロジェクトにも対応でき、将来的な拡張性も十分に確保されています。

ハイエンド構成(予算40万円以上)

プロフェッショナルなサウンドクリエイターや、オーケストラ音源を多用する方には、以下の構成を推奨します。

CPU:AMD Ryzen 9 9950X3D、メモリ:DDR5-5600 128GB(32GB×4)、ストレージ:PCIe Gen.4 SSD 2TB(システム)+4TB(サンプルライブラリ)+2TB(プロジェクトファイル)、マザーボード:X870Eチップセット搭載ATXマザーボード(M.2スロット4基以上)、電源:1000W 80PLUS Platinum、ケース:防音材内蔵フルタワーケース、CPUクーラー:360mm簡易水冷。

この構成なら、どんな大規模プロジェクトにも対応でき、数年間は最前線で活躍できるでしょう。

コストバランスの考え方

予算配分の基本は、CPU・メモリ・ストレージに重点を置き、グラフィックボードは必要に応じて後から追加するという方針です。

サウンドクリエイターにとって、グラフィックボードは優先度が低いため、その分の予算をメモリやストレージに回した方が実用的。

ただし、映像制作も手がける場合は、GeForce RTX5060TiやRadeon RX 9060XTを最初から組み込んでおくと良いでしょう。

拡張時の注意点とトラブル回避

拡張時の注意点とトラブル回避

メモリ増設時の相性問題

メモリを後から増設する際は、既存のメモリと同じメーカー・同じ型番のモデルを選ぶのが基本です。

異なるメーカーのメモリを混在させると、相性問題で動作が不安定になる可能性があります。

BTOパソコンを購入する際は、使用されているメモリのメーカーと型番を記録しておきましょう。

また、購入時に予備のメモリを一緒に購入しておくのも一つの方法です。

ストレージ増設時のフォーマット

M.2 SSDを増設した際は、Windowsのディスクの管理からフォーマットを行う必要があります。

フォーマット形式はNTFSを選択し、アロケーションユニットサイズはデフォルトのままで問題ありません。

サンプルライブラリを保存する場合は、ドライブレターを固定しておくと、DAWソフトウェアでのパス設定が楽になります。

PCIeカード増設時の電源確認

オーディオインターフェースカードやDSPカードを増設する際は、電源容量に余裕があるか確認しましょう。

ほとんどのオーディオ関連PCIeカードは消費電力が少ないため問題になることは稀ですが、複数のカードを同時に増設する場合は注意が必要です。

また、カードによってはPCIe補助電源が必要なモデルもあるため、事前に仕様を確認しておくことをおすすめします。

BIOS設定の最適化

拡張を行った後は、BIOS設定を見直すことも重要です。

特にメモリを増設した場合は、XMP(Intel)またはEXPO(AMD)プロファイルが正しく適用されているか確認しましょう。

また、PCIeスロットの動作モードが適切に設定されているかもチェックが必要。

これらの設定が最適化されていないと、せっかくの拡張が性能向上に繋がらないこともあるのです。

サウンドクリエイターが避けるべき構成

サウンドクリエイターが避けるべき構成

Mini-ITXケースの落とし穴

コンパクトなMini-ITXケースは省スペースで魅力的ですが、サウンドクリエイター向けとしては推奨できません。

PCIeスロットが1本しかなく、M.2スロットも限られているため、拡張性が著しく制限されるからです。

また、エアフローが悪く、高負荷時の動作音も大きくなりがち。

見た目のコンパクトさに惹かれる気持ちは分かりますが、音楽制作の実用性を考えると、ATXまたはMicro-ATXケースを選ぶべきでしょう。

メモリスロット2本のマザーボード

一部のMicro-ATXマザーボードやMini-ITXマザーボードは、メモリスロットが2本しかありません。

このようなマザーボードを選んでしまうと、メモリを増設する際に既存のメモリを取り外す必要があり、無駄なコストが発生します。

メモリスロットは4本あるマザーボードを選ぶことが、サウンドクリエイターにとっての鉄則です

電源容量の過小評価

「グラフィックボードを使わないから500Wで十分」と考えるのは危険です。

将来的にグラフィックボードを追加する可能性や、複数のストレージ・PCIeカードを増設する可能性を考えると、750W以上の電源ユニットを選んでおくべき。

電源ユニットは一度購入すると長期間使用するパーツですから、余裕を持った容量を選んでおいた方が後悔しません。

安価なマザーボードの限界

予算を抑えるために、エントリークラスのマザーボードを選ぶ方もいるかもしれません。

しかし、安価なマザーボードはPCIeスロット数やM.2スロット数が少なく、電源フェーズ数も限られているため、拡張性と安定性に問題が出やすい。

マザーボードはPCの基盤となるパーツですから、ここをケチると後々苦労することになります。

X870やZ890といったハイエンドチップセットを搭載したマザーボードを選んでおけば、長期的に見てコストパフォーマンスが高いのです。

完成品パソコンとBTOパソコンの比較

完成品パソコンとBTOパソコンの比較

完成品パソコンのメリットとデメリット

完成品のパソコンは、すぐに使い始められる手軽さが最大のメリット。

しかし、サウンドクリエイター向けとしては、拡張性に制限があるモデルが多いのが実情です。

特に大手メーカーの完成品は、独自規格のマザーボードや電源ユニットを使用していることがあり、後からパーツを交換・増設するのが困難な場合も。

また、メモリやストレージの増設に対応していても、メーカー純正パーツしか使えないといった制約があることもあります。

BTOパソコンの圧倒的な優位性

BTOパソコンは、購入時点でカスタマイズできるだけでなく、将来的な拡張も見据えた構成を選べます。

標準規格のパーツを使用しているため、後からメモリやストレージを自分で増設することも可能。

サウンドクリエイターには、拡張性を重視したBTOパソコンの選択を強く推奨します

価格面でも、必要な部分にだけ予算を投入できるため、コストパフォーマンスに優れているのです。

自作PCという選択肢

PCパーツの知識がある方なら、自作PCも選択肢に入ります。

自作PCなら、すべてのパーツを自分で選べるため、拡張性を最大限に確保できる。

ただし、パーツの相性問題やトラブル時の対応は自己責任になるため、初心者にはハードルが高いでしょう。

音楽制作に集中したいクリエイターには、サポートが充実したBTOパソコンの方が安心できます。

結論:BTOパソコンが最適解

完成品パソコン、BTOパソコン、自作PCの3つの選択肢の中で、サウンドクリエイターに最も適しているのはBTOパソコンです。

拡張性、カスタマイズ性、サポート体制、コストパフォーマンスのすべてにおいて、バランスが取れているからです。

特に、パーツメーカーを選べるBTOショップを利用すれば、自分の制作スタイルに合わせた最適な構成を組めます。

長期的な視点での投資戦略

長期的な視点での投資戦略

5年後を見据えた構成

PCは一度購入すると、少なくとも3~5年は使用することになります。

サウンドクリエイターとして成長し、プロジェクトの規模が大きくなることを見越して、最初から拡張性の高い構成を選んでおくべき。

特にマザーボードとケースは、後から交換するのが困難なパーツですから、妥協せずに選びましょう。

段階的なアップグレード計画

最初から完璧な構成を目指すのではなく、段階的にアップグレードしていく計画を立てるのも賢い戦略です。

例えば、最初はメモリ32GB、ストレージ1TBでスタートし、半年後にメモリを64GBに増設、1年後にストレージを追加するといった具合。

この方法なら、初期投資を抑えながら、必要に応じて性能を向上させられます。

パーツの価格変動を利用する

PCパーツの価格は、時期によって大きく変動します。

特にメモリとストレージは、価格が下がるタイミングで購入すれば、大幅にコストを削減できる。

BTOパソコンを購入する際は、最低限の構成にしておき、価格が下がったタイミングで自分でパーツを増設するのも一つの方法です。

保証期間内のアップグレード

BTOパソコンの保証期間内にパーツを増設する場合は、保証が無効にならないか確認しましょう。

多くのBTOショップでは、メモリやストレージの増設は保証対象外としていますが、ショップによっては増設後も保証が継続される場合もあります。

保証内容を事前に確認し、必要に応じてショップに相談することをおすすめします。

よくある質問

よくある質問

グラフィックボードは必要ですか

サウンドクリエイターにとって、高性能なグラフィックボードは必須ではありません。

DAWソフトウェアの動作には、CPUとメモリの方が重要です。

ただし、映像制作も手がける場合や、複数の4Kモニターを使用する場合には、GeForce RTX5060TiやRadeon RX 9060XTといったミドルレンジのグラフィックボードがあると便利でしょう。

最初はグラフィックボードなしでスタートし、必要になったタイミングで追加するのが賢明です。

メモリは32GBで足りますか

小規模なプロジェクトや、シンプルな楽曲制作が中心なら、32GBでも十分に対応できます。

しかし、オーケストラ音源を多用する場合や、複数のプロジェクトを同時に開く場合は、64GB以上が推奨されます。

最初は32GBでスタートし、不足を感じたタイミングで64GBに増設するのが、コストパフォーマンスの良い選択です

メモリスロットが4本あるマザーボードを選んでおけば、後から増設するのも簡単ですよ。

ストレージはどのくらい必要ですか

システムドライブとして1TB、サンプルライブラリ用として2TB以上が推奨されます。

Spitfire AudioやNative Instrumentsといった大容量ライブラリを使用する場合は、4TB以上あると安心。

プロジェクトファイル用に別途1TB以上のストレージを確保しておくと、データ管理が楽になります。

M.2スロットが複数あるマザーボードを選んでおけば、後から必要に応じてストレージを追加できるでしょう。

CPUはIntelとAMDどちらが良いですか

音楽制作においては、AMD Ryzen 7 9700XまたはRyzen 7 9800X3Dが、コストパフォーマンスと性能のバランスが最も優れています。

Thunderbolt 4接続のオーディオインターフェースを使用する場合は、Intel Core Ultra 7 265Kや265KFも選択肢に入りますが、価格面ではRyzenの方が有利。

どちらを選んでも音楽制作には十分な性能がありますから、予算と使用するオーディオインターフェースに応じて選ぶと良いでしょう。

BTOパソコンの納期はどのくらいですか

BTOパソコンは受注生産のため、通常は注文から1~2週間程度で出荷されます。

繁忙期や人気の構成では、1ヶ月以上かかることもある。

急ぎの場合は、即納モデルを選ぶか、納期の短いショップを選ぶ必要があります。

また、カスタマイズ内容によっても納期が変わることがあるため、注文時に納期を確認しておくことをおすすめします。

自分でパーツを増設できますか

メモリやM.2 SSDの増設は、比較的簡単に行えます。

マザーボードのマニュアルを参照しながら作業すれば、初心者でも対応可能でしょう。

ただし、静電気対策や取り付け方法を誤ると、パーツを破損させる可能性もあります。

不安な場合は、BTOショップの有償サポートを利用するか、詳しい知人に依頼するのが安全です。

PCIeカードの増設は、メモリやSSDよりも難易度が高いため、経験がない場合は専門家に依頼した方が良いでしょう。

保証期間内に増設すると保証は無効になりますか

多くのBTOショップでは、ユーザー自身がパーツを増設した場合、その部分については保証対象外となります。

ただし、増設によって他のパーツが故障した場合の扱いは、ショップによって異なる。

保証内容を事前に確認し、必要に応じてショップに相談することをおすすめします。

保証期間内は、ショップの有償増設サービスを利用するのも一つの方法です。

音楽制作に最適なケースはどれですか

静音性とエアフローを両立したケースが最適です。

Fractal DesignのDefineシリーズは、防音材が内蔵されており、レコーディング環境に適しています。

NZXTのH7シリーズやLian LiのLANCOOL IIIは、エアフローと拡張性のバランスが良く、サウンドクリエイター向けとして推奨できる。

ケースを選ぶ際は、2.5インチベイが2基以上あり、M.2 SSD用のヒートシンクが装備されているモデルを選ぶと、将来的な拡張がスムーズです。

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